カトラリー製品(ナイフ・フォーク・スプーン)Q&A

カトラリー製品 Q&A - よくあるご質問とお答え -
◇◆ カトラリー製品 Q&A -よくあるご質問とお答え- ◆◇
Q.1 ディナーセットなのに、メインアイテムに「デザートアイテム」が入っているのはなぜ?
A.1 各ブランドの「ディナーセット」に含まれる、主菜用アイテム(メインアイテムとしてのナイフ・フォーク・スプーン)の3種が、「デザート・・」となっておりますが、これらのアイテムは、必ずしもフルーツやケーキなどの「デザート専用」という位置づけではございません。

ご家庭でのご利用で、主菜用(メインのお食事用)のカトラリーとして、日本人の方の手に最も適したサイズのアイテムは、「デザートアイテム」であるとされております。

「YAMACO(ヤマコ/山崎)ブランド」や「LUCKY WOOD(ラッキーウッド)ブランド」クラスの製品では、ほとんどのシリーズが、フルコースのフランス、イタリア料理等に対応することを前提に製造されております為、「デザートアイテム」よりもサイズの大きな「テーブルアイテム」が用意されておりますが、基本サイズ設計が欧米人向きで、日本人の方が、ご家庭で日常的にカレーやパスタを召し上がる際などにお使いになるには、少々大きめとなる製品が多い為、日本のご家庭向けのディナーセットには、デザートアイテムを採用しています。

又、国内のファミリーレストランのほとんどが、メインアイテムとして、デザートサイズのカトラリーを採用しています。※一部メーカーでは、デザートサイズのアイテムを「ディナー・・」と呼んでいるケースがございます。※国内の店舗でも、結婚式場やホテル、フルコースメニューを用意しているレストラン様などでは、メインアイテム(主に肉料理用のナイフとフォーク)にテーブルサイズのカトラリーを採用されています。

【ご注意】テーブル・デザート各アイテムのサイズ設計は、ブランドやシリーズ毎に異なり、使われる方によっては、デザートサイズでは小さすぎると感じられる場合もございます。ご注文の際は、各商品頁にてサイズをご確認の上、ご希望に副った商品をお選び下さい。

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Q.2 ステンレスカトラリーはまったく錆びないんでしょ?
A.2 ステンレス製品(鍍金仕上品含む)につきましては、付着物に強く、変質しにくい(錆びにくい)特長を持ちますが、実は、新品状態の製品ほど、一定の注意が必要になります。

「18-8ステンレス カトラリー」は、基材の鉄に18%のクロームと8%のニッケルが添加された金属(ステンレス)で製造されております。鉄にクロームが添加されますと、クロームが酸素と結合し、ステンレスの表面に薄い「酸化皮膜」ができます。この「酸化皮膜」が、様々な付着物質から製品を守る役割を果たし製品が変質しにくく(錆びにくく)なります。

しかしながら、製品が新品に近い状態の場合、直前まで商品箱に入れられ、密閉状態にあることで製品表面の「酸化皮膜」が安定していないことがあり、ご使用後に洗いざらしにしたり、食材等が付着したまま放置したり、あるいは、亜鉛・アルミニウム等の異種金属と長時間接触させたり致しますと、驚くほど早く錆びが発生してしまう場合があります。

これは、カトラリー製品に限らず、包丁や鍋等のステンレス製品全般にいえることです。 又、近年、食洗機の普及により、「ご使用後、すぐには洗わず、タイマー設定により、数時間後に洗浄する」といったお取り扱いにより、ステンレス製品を変質させてしまうケースが増えている模様です。

この為、上記の様な環境下には、極力置かない様ご留意をいただき、ご使用後は、速やかにやわらかいスポンジ等で中性洗剤を用いて洗い、直ちに水分を完全に拭き取ることが、製品を長くご愛用いただく上で最も望ましいお取り扱い方法となります。

尚、銀器及びステンレスカトラリーは、日常的にお使いいただいた方が変色や錆びが発生しにくいですが、長期間使用されない場合は、布等でくるみ、変質の原因となり得る、ほこり等の付着物が付かない様に保管してください。

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Q.3 「最中柄(もなかえ)」とは? 「共柄(ともえ)とは?」「鋸刃(のこば)」とは?
A.3 「テーブルナイフ(最中柄/鋸刃)」、「デザートナイフ(共柄/鋸刃)」、「フィッシュナイフ(最中柄)」・・といった具合に、各ブランドの主にナイフ類の商品名には、聞き慣れない難しい表記がなされていますが、これは、「ハンドル部の構造」と「刃」の仕様を表しています。

具体的には、「最中柄(もなかえ)」とは、カトラリーの持ち手部分が、お菓子のモナカの様に、元々表裏2枚の部品を組み合わせて作られており、その結果、ふくよかで持ちやすく、ダイナミックで美しいラインを持つ、難しいハンドル成型を可能にしています。更にあんこの入っていないお菓子のモナカの様な、中空構造を生かし、肉厚のデザインであっても、製品自体が重くなり過ぎない様に、ウェイトをコントロールすることも可能にしています。

これに対し「共柄(ともえ)」とは、ナイフの刃部とハンドル部分が、完全に一体成型されていることを表しています。無垢のステンレス鋼材による一体成型の為、立体的な造形を実現しようとすると、どうしても文鎮の様に重くなってしまう為、どちらかといえば、薄く平たいデザインの製品が多くなります。

一般に、製造工程数が多く難易度の高い「最中柄(もなかえ)」ハンドル製品の方が、概ね製品価格も高くなり、高級品と位置づけられますが、構造が複雑な為、「共柄(ともえ)」仕様のナイフ、スプーンやフォーク類に比べますと、製造過程での打痕や細かい凹凸が生じやすく、お客様には、この点を予めご了承いただく必要がございます。

最後に「鋸刃(のこば)」についてですが、これは、ナイフの刃に肉料理用のギザギザの刃が付いていることを表しています。では、逆に「鋸刃(のこば)」表記のない「鋸刃なし」のナイフ類には、全く刃が付いておらず、肉が切れないのかと申しますと、「テーブルナイフ」、「デザートナイフ」共に「鋸刃なし」仕様のナイフであっても、きちんとした肉料理用の刃が付いており、特に新品状態では、お肉なども大変良く切れます。

但し、これは「鋸刃(のこば)」仕様の刃では、付けてしまいやすい「ナイフマーク」と呼ばれる肉を切った際にプレート(お皿)に、生じてしまう可能性のある「擦り傷」が、極力付かない様、考慮された仕様の為、いわゆるギザギザの鋸(のこぎり)状の刃に比べますと、刃の耐久性や切れ味は大きく劣りますので、基本的には、「鋸刃(のこば)」仕様をお勧めしております。

※一般に「フィッシュナイフ(魚料理用)」と「フルーツナイフ(果物用)」には、鋭利な肉料理用の刃は付いていません。

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カトラリー製品 Q&A - よくあるご質問とお答え -
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Q.4 「18-8 ステンレス」 より 「18-10」、「18-12」の方が品質が上?
A.4 ステンレス カトラリーをお選びになる際に、「クローム」及び「ニッケル」の含有量の表示を、大きな品質判断基準にされるお客様は少なくありませんが、弊社取扱いブランドの、18-8ステンレス以上の製品では、実際にご使用になられる過程で、含有量による品質の違いを体感することは、ほぼ不可能に近いといえます。

特に「YAMACO(ヤマコ/山崎)ブランド」や「LUCKY WOOD(ラッキーウッド)ブランド」クラスの製品の場合、基材自体も最高級のステンレスを用いており、クローム、ニッケルの含有量に関わらず、大変品質の高い製品となっております。

各シリーズの発売当時の主流材料であったり、デザインによる製作難易度、設定売価などにより、用いられる素材は決まりますが、例えば「18-10」と「18-12」製品の耐錆性の差を実際に体感するには、極端な話になりますが、双方を常時塩水につけおき、長い時間をかけてその微妙な変質の差を計りでもしない限りは不可能です。

また、素材による光沢の差につきましても、施される磨きの技術の方が、素材自体よりもはるかに重要な為、ニッケルとクロームの含有量には、さほど依存しません。事実、販売価格は必ずしも含有量に比例しません。上記の様な理由から、弊社取扱いのカトラリー製品をご検討いただく際に、ステンレス素材については、過度に重要視される必要はないかと思われます。

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Q.5 洋白銀器はお手入れが大変?・・お手入れの方法を教えて。
A.5 洋白銀器(ようはくぎんき)とは、高価な純銀製カトラリーの代用として考えられたものですが、この洋白銀器によって、それまで一部の王侯貴族の専有物だったシルバーカトラリーが急速に普及したといわれています。今日では、銀器といえば、一般にこの「洋白銀器」のことを指すほどです。

洋白銀器の素地となっている基材は、銅とニッケルと亜鉛からなる合金で、光沢や色が銀に似ていることから洋銀(洋白)又はニッケルシルバーと呼ばれています。これでつくられた素地を、純銀で電気メッキにより覆ったものが洋白銀器です。手に取った際の重量感(比重)も銀に近く、外観もまったく純銀製と変わりません。

さて、肝心のお手入れ方法についてですが、銀器は、空気中の硫化物や食物に含まれる塩素と化合して変色します。(変色自体は、人体に無害ですので心配はいりません。)これは銀の特性で錆びではありません。シルバークリーナー等で簡単に落とすことが出来ます。

ふだんから頻繁に使用されている方が、表面変質が生じにくい為、変色もおこりにくくなります。銀器の変色を防ぐには、具体手に以下の様な取扱いが効果的です。

●ご使用後は、なるべく早く液体洗剤を付けた柔らかいスポンジで洗い、洗浄後は乾いた柔らかい布で水分を完全に拭き取って下さい。
●水分を拭き取った後、しばらく使用しない場合は、布等で巻き外気や埃の付着を遮断して下さい。(専用ケースでの保管も大変有効です。)
●保管中も、長期にわたり使用しない場合は、時々取り出して表面を柔らかい布でかるく磨いて下さい。


銀器は、どうしても最低限のお手入れは必要となりますが、銀器ならではの重厚な趣と、温もりのある柔らかな使い心地は格別のものがあり、使い込む程に風合いを増す銀器の日常のお手入れも、高級銀器を持つ楽しみのひとつといえます。

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Q.6 洋白銀器のメッキの厚みは、厚いほど良いの?
A.6 光沢、重量感についてはほとんど変わりません。例えば鍍金厚(めっきあつ)=(メッキの厚み)が「3.8ミクロン」と「20ミクロン」の製品を、予備知識なく、見た目や持った感触から判別するのはかなり難しいといえます。鍍金の耐久性につきましては、銀はどうしてもご使用になられる過程で磨耗していきますので、物理的に鍍金厚の高い製品の方が、より長くお使いいただけるといえます。

あくまで業界内での参考指標ですが、銀メッキは、ホテル・レストランなどで、業務用に365日フル稼働で使用して1年間で1ミクロン磨耗するといわれております。しかし、実際には業務用はもちろん、一般家庭でのご利用で、その様な高い頻度で使われるケースは考えにくく、実際の耐用年数は大変に長いものとなります。

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Q.7 洋白銀器を購入したが、ナイフの刃の部分だけステンレスだった。
A.7 洋白銀器の「テーブルナイフ」、「デザートナイフ」の刃は、「お肉が良く切れなくてはいけない」という大前提がございますので、洋白素材ではなく、「モリブデン・バナジウム鋼」という最高級のステンレス刃物材で作られています。(もちろんハンドル部分は洋白製です。)

同じ洋白銀器のナイフでも、「フィッシュナイフ」などは、やわらかい魚料理専用の為、刃部が洋白素材で出来ていても、料理を切り分けることはできますし、使用用途から考えましても、刃部に強い力がかかるようなこともありません。この為、「フィッシュナイフ」や「フルーツナイフ」については、刀身を含めた製品全体が洋白素材で出来ています。

稀に「ステンレス鋼の部分にも鍍金をかければ良いのでは?」と仰るお客様がおられますが、折角のステンレス鋼も、表面に鍍金が付いてしまっては、全く切れなくなってしまいます。以上の様な理由から、洋白銀器の肉用のナイフの刃部には、ステンレス鋼がつきます。

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